今回FIWCが行うワークは山の水源から各家庭へ水を供給するための、ウォーターシステム建設プロジェクトです。 約3週間の滞在期間中に村人と協力して、縦・横3.5m、高さ2.7mほどの、 コンクリート造りの大きな貯水タンクを造り上げます。
FIWCの滞在地・メリダ地区ルンダッグ村は山間に位置し、非常に高低差のある地域です。 村にはすでに貯水タンクが1つあり、タンク周辺やそれより低い地域の人々には水が供給されますが、 水源からタンクの間の地域に住む人々には供給できずにいます。 またこのタンクからは絶えず水がこぼれ出ていて、多くの水が無駄になっている状況です。
そこで今回のプロジェクトを通じて、既存のタンクよりさらに高い場所に新しいタンクを造り、 より多くの人々に水を供給することを目指します。
FIWCのワークキャンプでは、 過去には子供の出産や予防接種を行うヘルスケアセンター建設プロジェクトなども行ってきました。 約3週間という短期間で、さらに限られた予算の中でどうすれば村人たちのニーズを最大限に満たすことができるのか…。 常に、村人たちの視点から考えなければなりません。
キャンプ開催前の準備段階から何度も村全体でミーティングを開き、 村人たちと将来的な維持管理運営の可能性もふまえた議論を重ねるなど、 より村人のニーズに合ったプロジェクトの実施を心がけています。
今回のキャンプでは特に、 プロジェクト決定前から、村人たちが主体となってこのプロジェクトを進めていくという意識を持ってもらうことで、 キャンプ後の維持・管理が自然と彼らの手で行われることを目標としています。
毎回キャンプを運営するのは大学生が中心であり、 特定の駐在スタッフを配置していないため、 どうしても専門知識・技術の面での不安は否めません。
そこで今回の貯水タンク建設にあたっては、 1999年からボランティアで関わってくれている現地エンジニアのロクロクさんや村の大工さんが、 予算の見積もりや建設工程などプロジェクトに必要な技術面での協力指導をしてくれています。
実際の作業に当たっては大勢の現地村人が参加し、プロジェクト達成に向けて共に汗を流します。 また、作業時には村の小さな子供たちが応援に駆けつけたり、 ホームステイ先の家族たちも料理の差し入れに来てくれたりと、 作業現場はいつも楽しく明るく賑わっています。 今回のキャンプにおいても、そのような雰囲気の中で同じ時間を過ごしていくうちに、 段々と日本人とフィリピン人の交流も深まっていくのではないでしょうか。